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妖精とは2016/06/10更新

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妖精とは?

その問いに簡単な答えがあれば、妖精もこれほど不思議でとらえどころのない、この世ならぬ存在ではなかっただろう。人によって、また文化によって、妖精にまつわる見聞や見解は千差万別である。現代では多くの人が妖精を信じていない。ひょっとして存在するかもと認めることさえ、ばかばかしいと思う人がほとんどである。

 

日中の街のなかで運転や買物や電話をしているときなら、妖精などいないとすぐ言えるかもしれない。けれども人里離れた小道を歩いていて、川岸を埋め尽くすキバナノクリザクラが陽の光に歌っているように見えたときは、そう簡単には言いきれない。連れもいない荒野のただなかで霧が立ちこめてきたときや、真夜中の森で頭上に満月が輝くときも、妖精の存在を否定するのは難しくなるだろう。そんなとき、あなたはふと妖精の力を悟るかもしれない。少なくともその瞬間だけは、不思議な者たちの実在を信じるようになる。自然界に秘められた魔力に思いをはせれば、妖精とは何かという問いの答えが見えてくる。けれども妖精の本当の姿を見極め、まやかしに惑わされないためには、妖精に関するさまざまな見解を先入観を持たずに冷静に受けとめる姿勢が大切である。論理的で「科学的」な姿勢は、妖精の存在を完全に否定することかもしれない。妖精は想像の産物に過ぎず、よく言えば愉快な、悪く言えば無知で愚かな現実逃避の試みである(あるいは酒の飲み過ぎによる幻覚である)とする見方である。こうした見方をとる人は、世の中には科学や論理で説明できないこともあるという事実を憶えておくべきだろう。全ては科学や論理で説明できると「信じる」ことが、すでに証明できない信念に他ならない。現代人の描く世界像が完成したものであって、これが「正しく」、あとはところどころにあいた空白を埋めれば全ては完全に明らかになると「信じる」ことは、人間の傲慢であり、慢心である。それでは心の目が閉ざされてしまう。妖精も憤慨して、いたずらを仕掛けてくるかもしれない。これとは別に、想像力に対して肯定的な見方をする人もいる。妖精は無意識の生み出した、深い意味のある象徴だととらえるのだ。この考え方に従えば、妖精は昨夜の夢と同じ「幻」ではあるものの、真剣に取りあげるに値する重要な存在だということになる(夢も多くの疑問を秘めた分野だが、ここではこれ以上触れずにおく)。

 

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