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ワインとは2016/11/07更新

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ぶどうから造られた酒をワインと総じてよぶ。OIV(ぶどう・ワイン国際機構)の定義では、ワインは「新鮮なぶどうやその果汁を完全にあるいは途中まで発酵させてできた飲み物」だが、もっと広く考えられることもある。

現在世界中で一年間に三千万キロリットル近くのワインが造られている。ビールに比べると量は少ないが、アルコール度数の違いも考えると、ビールとワインは世界の酒の両横綱といってもよいだろう。

ワインそのものは発酵で出来た醸造酒だが、ワインをベースに香草の成分が加わればベルモット(混成酒)、ワインを蒸留すればブランデー(蒸留酒)になる。このようにワインは姿を変えて酒の世界に深く根を下ろしているのである。

 

歴史

技術としてワイン造りを始めたのは八千年程前くらいと多くの学者が推定している。メソポタミアの先住民で世界最古の文明を樹立したシュメール人の遺跡で発見された土器文化が、まず「液体」としてワインが存在する必要条件である容器の開発を物語っている。紀元前五千年代には、早くもビール造りも始まりながら、より華麗なワインにひかれてかメソポタミアの山野にはぶどう畑が続々と拓かれた。このワイン文化は、エジプトを始め、隣接諸地方へ拡散し、ぶどう畑はナイルのデルタから肥沃な三日月文化地帯まで拡大していった。

近東全域に拡散したワイン文化は、エーゲの島々を経て、ギリシャへ渡っていった。新しいワイン文化が展開し、今日のヨーロッパワイン文化の祖形が築かれた。その後、着々とワインの文化は根付き、紀元前一千年頃、東地中海一帯は、ギリシャ人のワインの香りが満ち満ちていたが、その頃ローマ人は半島の一部で、ワインの味も知らずひっそりと農漁業を営んでいた。イタリアに最初にぶどう農業をもたらしたのが、ギリシャ神話のなかで最も恐ろしいクロニクスであるとされたためか、ローマ人はワインに対し疑り深かった。しかし、共和国制を敷いて力をつけるに従い、ギリシャ風ワインの文化を受け入れていく。紀元二七六年、プロブス帝の解禁令で、ぶどう産業は一気に拡大し、遂に西は大西洋岸、北はライン河畔にまで達し、百万ヘクタールにおよんだ当時ぶどう畑は、既に現在のヨーロッパワイン地帯の原型を思わせるところまで到った。中世になると、民族間の争いや、不安定な政権などによって一時ワイン文化は停滞するが、天才的政治家・カールによって十五世紀に空前の拡大をみる。その後、時代は大植民地時代となり、全地球的拡大が始まり、現代へと進んでゆく。

 

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