カリフォルニアワインとは2014/07/09更新
- 読み：かりふぉるにあわいん
- カテゴリ： 食・ワイン > カリフォルニアワイン
カリフォルニアワインと気候の関係
カリフォルニア州は、一小国の面積と匹敵するくらい広い。そのため、いかに曖昧な表現を使ったとしても、そのワインをある単一の概念で定義するのは難しい。しかし、カリフォルニア州全体に当てはまるいくつかの共通した条件があるように見える。
その第1は、日照に関してである。州内のほとんどの地域で、冬は温暖で、雨が多いが、夏はおおむね暑く、ほとんど日照が雨にさえぎられることはない。秋はやや変わりやすい天候で、収穫期には常に神経を研ぎ澄ましていなければならない。
順調な日照は葡萄の成熟にとって不可欠であるが、世界の他の偉大なワインと同様に、カリフォルニア・ワインもそれを修飾するいくつかの要因によって個性が与えられる。州内で最も暑く、最も乾燥した地区は、広大なセントラル・ヴァレーであるが、誰もそこが傑出した葡萄の産地だとは言わないであろう。常に高い気温が維持されていることによって糖分濃度は高くなるが、酸は低くなり、それゆえ、ワインに陰影が見えず、平板なものになってしまう。カリフォルニアの気候を修飾し、そのワインを世界最高水準のものにする最大の要素は、言うまでもなく太平洋である。冷涼な微風がモントレーのサリナス・ヴァレーを通り抜け、ナパやソノマではしばしば朝霧が谷間を白く覆う。海洋から受ける影響によって、サンタバーバラ郡のサンタ・イネズ・ヴァレーのどの場所がブルゴーニュ品種に、あるいはシラー、またはボルドー品種に向いているかが決まる。
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