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推拿とは2014/08/06更新

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推拿(スイナ)

針治療、漢方薬と並んで、中医学に古くから伝わる治療法のひとつ。

推拿の「推」は「押す」、「拿」は「つかむ」という意味。

手技によって経絡と経絡上の特定のツボに圧力をかけ、気が体中をスムーズに、そして均等に流れるようにするマッサージ。体内に気を分配するという行為には、肉体だけでなく感情、知性、精神といった側面に影響を与える効果がある。

 

 

経絡(けいらく)について

 

中国医学では、健康を維持するためには気の絶対的な量だけでなく、気がバランスよく配分されているかどうかが重要だと考えられている。人間の肉体を構成している何十億という細胞が正常に機能するためには、そのひとつひとつが常に気で覆われている必要がある。経絡は、その気を全身に配分するための道筋であり、肉体、心、精神、そして五要素【気(き)、精(せい)、神(しん)、血(けつ)、津液(しんえき)】すべてと結びついている。

血液が流れる静脈や動脈といった物理的な道筋とは異なり、解剖しても見ることはできない。体の片側に12本ずつの経絡があり、それぞれ左右対称になっている。各経絡に沿って、ツボ(経穴)と呼ばれる特定のポイントがあり、気はそのポイントから体の表面へ流れている。

 

主なテクニック

◆按法(あんぽう):押す

てのひらや手根(手のひらの手首に近い部分)、肘、親指、足などを使い分けて圧を与えていく。

皮膚の感覚器官を刺激し、内部組織の気の流れを整える効果がある。親指や肘の按法は、特定のツボへ直接効果をもたらす。

 

◆拿法(なほう):つまむ

組織にそれぞれ反対の方向から圧力を加えるテクニック。最初は軽く、徐々に強くつまんでいく。手全体でつまむ、親指とその他の指でつまむ、両手を組んでつまむなどの技法がある。

血流、リンパの流れを刺激し、気に働きかけていく。筋肉をほぐす効果もある。

 

◆揉法(じゅうほう):もむ

按法に動きを加えたテクニック。皮膚に置いた手の位置をずらさず、皮膚が動く範囲内で、前後、円を描くように動かす。手根、親指、肘、前腕を使う。

 

◆擦法(さっぽう):摩擦する

皮膚の表面を手で動かすことによって摩擦熱を起こす動作全般を指すテクニック。やさしく前後に動かす圧から勢いよくゴシゴシこする圧まである。手のひらを使った摩擦から、手の側面を使ってノコギリで切るような摩擦、両方の手のひらで反対方向に摩擦する方法、上腕上部で摩擦する方法などがある。

 

 

◆その他のテクニック

  • 推法(すいほう):強くなでる
  • 振法(しんぽう):振動を与える
  • 一指禅推法(いっしぜんすいほう):親指の屈伸
  • 断筋法(だんきんほう):筋肉をほぐす
  • こん法(こんぽう):転がす
  • 叩打法(こうだほう):たたく
  • 抖法(とうほう):四肢を揺らす
  • 屈伸(くっしん):肘と膝のちょうつがい関節を曲げる
  • 揺法(ようほう):関節を回す
  • 扳法(ぱんほう):押しながら引く

 

など

 

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