スタッフブログ
再生医学研究生の限界
- 2010.02.14
-
私の家族は臨床一家です。
父と母は臨床検査技師。
弟は日本レーザー医学会の研修生。
私も学生時代、栄養学を学んでいましたが他業界へ。
夜も更けてくると、父と弟が医学についての白熱トークを始めることも少なくありません。
昨晩、その話を横で聞いていたのですが、
それが非常に興味深く、途中から参戦してしまいました。
昨晩のテーマは
……
再生医学の行き詰まり
……
弟 人間の体で再生不可能なものは“ニューロン”と“心筋細胞”だけ。
それ以外の細胞や神経伝達物質は、刻一刻と体内で再生・崩壊が繰り返されている。
父 人間の体を人工的に足し引きし調整するのが医学だが、ないものを補ってもその遺伝子に備わっている宿命は変えられない。証明されてはいないが、遺伝子や脳神経自身に再生の影響を与えられるのは“歓喜”だけ。
私 喜怒哀楽のなかでどうして“歓喜”だけなの?
父 “歓喜”は、感情の最高潮だから。
私 生命自身の自浄能力を高めることを目的としている東洋医学につながるね。
弟 (ガン細胞を人的に治す)今までの研究を通して、ガンは治せないことを証明しているように感じてきた。その“歓喜”が遺伝子に与える影響の可能性を前提とすると、再生医学の今後の研究は必ず行き詰っていってしまう。医学部出身ではない自分が、遺伝子工学の専門で自立していくのは厳しそう。
父 医学は目の前の問題を解決する基礎、遺伝子工学は生命の本質の基礎だという境界線を持つこと。
私 東洋医学勉強してみれば考え方かわるんじゃない?
遺伝子に宿命づけられている原因にメスをいれることは“歓喜”につながらない。
そもそも、生命の問題をスピーディーに解決 することが人間の幸せにつながるのかな。
…………………………………
こんな様子でした。
健康とはなにか。 幸せにつながる健康とはなにか。
自然はわれわれを健康にするため、常に最善を尽くしている。
自然には、それ以外の目的などない。だから逆らってはいけない。
健康でいようなどと改めて思わなくても、病気になるはずがない。
―Henry David Thoreau―
人間を含む自然にはもともと治癒力が備わっている。
この生来の治癒力を引き出し強化することこそが
自然療法の目的であり本来の医師の役割である。
完全な健康とは
ドーシャのバランスがとれ、食欲があり、
各臓器の機能が正常で、排泄機能が調い、
自我・心・五感が至福に満たされていること
―アーユルヴェーダの定義―
座して自分を調え 立って人に尽くす
―仏陀―
病気・健康に対する考え方=人生に対する考え方
に繋がっていることは間違いないようです。
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