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ガイアブックスマインド

仕事を好きになる
2010.04.21
好況のときもそうだが、不況になるとさらに、人々が求める好きな仕事は狭き門となる。人々が嫌う仕事の募集は沢山あるが、好きな仕事がたまにあっても1人の募集に対して応募が100~200人もある。出版不況といっても編集者は人気があるようで、たった一人の編集者にたくさん応募頂いたのはありがたいが、採用する側も選ぶのに大変である。 人々の仕事の好みに片寄りがある事が原因だが、一時、「とにかく自分の好きな仕事をやれ」という風潮があり、そういった沢山の本がよく売れた。嫌いな仕事を我慢してやれ、という声はめっきり影をひそめていた。 人々は、like、wantで仕事を求めたがるが、本質的にはmustで仕事は進めるべきだ。“せねばならない”“すべきこと”は今の社会には沢山あり、それを嫌な仕事とはとらえず、そういう仕事をやるところに働く人の誇りがある。あえてmustの仕事を好きになってやっていく人が多くなれば、いい世の中になる。 出版の企画でもただ個人のlike、wantで作るのは主観性が強くなり、本質のない本が出来る。売れそうもないが、世の中にとって必要なmustなテーマをあえて選んで、それを何とか売れるように編纂し、販売努力していく苦しみこそ大切であり、それを好きになるとしめたものだ。

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