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主語の省略と自己の不在。
2014.10.26

SnapCrab_NoName_2014-9-19_16-8-54_No-00日本語というのは大変便利な言語で、「~と思う。」といえばおのずと(自分がそう思ったと察してくれ)ということになります。

動詞の活用形などで主語を省略することができる外国語はありますが、それは単語で自分(やその他の主体)を明確にできるから。

省略で自然に成り立ってしまう日本語は、実はとても珍しい言語です。

 ひととの「摩擦」を防ぐために、わざと主語を省略するテクニックがあります。

インターネットへの書き込みなどでこのテクニックを目にすると、ふと違和感を感じることがあります。

主語の省略とは、発言しておきながら、どこかの第三者にその発言の責任だけをあずけるような表現方法といえるかもしれません。

そして、この表現方法を違和感なく使用し、使用できる国民性を思うと、自己の埋没の「体質化」を思わずにはいられないのです。

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