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プロヴァンスとは2014/07/30更新

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「プロヴァンスは、ひとつではない。」

フランスの作家、コレットが書いているように、プロヴァンスにはいくつもの顔がある。目を見張るほどの多様な景観は、複雑な文化構造や、それにまつわる多くの歴史によって生まれたものだ。〈南への玄関口〉と称され、広大なローヌ渓谷沿いに位置することから、プロヴァンスは、地中海沿岸諸国の主要地域というだけではなく、南北ヨーロッパを文化的、商業的に結ぶという重要な役割を担っている。ギリシャ人がプロヴァンスに入植しオリーブを栽培、それに続きケルト族、北方からも民族がやって来て、さらにローマ人も入ってきた。ローマ人は、この地に初めてイタリア国外のプロヴァンス(属州)を設け、この上なくすばらしい建築遺産を遺した。6 世紀から9 世紀にかけて、ムーア人が木々に覆われた山岳地帯に城塞を建てた。それは今日、レ・モールとして知られている。1277 年、ローマ教皇が現在のヴォクリューズのあたりを手中に収めた後、アヴィニョンの教皇庁をイタリア文化の傑作といわれるまでにした。教皇庁は、フランス革命にいたるまで、ほ

かのプロヴァンスがフランス王国に併合された後もほぼ3 世紀もの間、この地に残ることになる。19 世紀の初め、ニースの一部が一時的にサヴォイア公国に併合されると、イタリアとの関係が強まった。現在のプロヴァンスの正式な境界は、だいたい19 世紀の終わりまでにひかれたものだ。折しも、この地域はますます歴史的重みを増してきている。

 

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