カーボンフリーエネルギー事典
基本情報
- 著者:
- L・D・ダニー・ハーヴィー
- 訳者:
- 立木 勝、広瀬朗子、佐々木知子
ISBN | 978-4-88282-876-1 |
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定価 | 18,000円+税 |
発売日 | 2015年2月 |
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内容紹介 カーボンフリーエネルギー事典
地球温暖化へ歯止めを掛け、次世代に持続可能な地球環境を残すことを目的に、現在考え得るカーボンフリーエネルギー源を詳説した提言書。太陽、風力、バイオマス、地熱、水力、海洋、原子力、水素の8エネルギーについて、概要や導入へのシナリオ、それぞれが抱える諸問題等を包括的に解説する。大気中の二酸化炭素(CO2)濃度を450ppmv以下に抑えるためには何が必要か--。その問いの答えを見つける取り組みとして、二酸化炭素を大気中に排出しない二酸化炭素回収貯留(CCS)および将来に向けた統合シナリオについても取り上げる。日本語版ではさらに、各エネルギーの我が国における実態と可能性について、第一線で活躍する著者陣が加筆。現代を生きる私たちが抱えるエネルギー問題の未来を俯瞰することができる一冊。
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第1章 導入と基本的要点
1 地球温暖化懸念の科学的根拠/2 茅方程式と効率vs.カーボンフリーエネルギーのトレードオフ関係/3 エンドユースのエネルギー需要における削減の可能性
第2章 太陽エネルギー
1 季節、緯度、日変化における太陽エネルギーの分布/2 太陽光電力/3 太陽熱発電/4 太陽熱利用暖房と温水/5 太陽熱利用空調/6 ソーラーコージェネレーション/7 太陽熱エネルギーの産業利用/8 淡水化、農業、調理における太陽エネルギーの直接利用/9 太陽エネルギーの間欠的性質への対応/10 まとめ(synthesis)および世界の潜在能力/11 日本における太陽エネルギーの現状と可能性
第3章 風力エネルギー
1 風力タービンの構成要素と特徴/2 風力タービンの空気力学/3 風力タービン発電機/4 地表面からの高さに伴う風速と乱流の変化/5 風力タービンの発電量/6 利用可能な風力資源/7 ウインドファーム/8 スケーリング関係と必要な用地に関する示唆/9 洋上風力発電/10 利用可能な風力エネルギーの変動がおよぼす悪影響の緩和/11 長距離送電/12 経済面/13 ベースロード電源としての風力発電:戦略とコスト/14 エネルギーペイバックタイムと温暖化ガス(GHG)排出/15 騒音および鳥類への影響(バードストライク)/16 農業者のメリット/17 地域の反対運動の克服/18 地球規模および地域的な風力エネルギーの潜在能力とコスト/19 風力エネルギー使用に関する将来のシナリオ/20 要約/21 日本における風力エネルギーの現状と可能性
第4章 バイオマスエネルギー
1 エネルギーとなるバイオマス資源/2 バイオマスからエネルギーを抽出するためのプロセス/3 バイオマス由来の電力/4 バイオマスのエネルギー利用における環境・社会的配慮/5 バイオマスエネルギーの正味エネルギー収量および温室効果ガス(GHG)収支/6 化学原料の代替となるバイオマス/7 土地の代替利用におけるCO2排出抑制の比較/8 世界のバイオマスエネルギーの潜在能力/9 バイオマスおよびバイオマス製品のコスト/10 要約とまとめ/11 バイオマスエネルギーの日本における現状と可能性
第5章 地熱エネルギー
1 地熱資源/2 地熱エネルギー利用技術/3 環境面の配慮/4 利用の現状、潜在能力とコスト/5 結論/6 日本における地熱エネルギーの現状と可能性
第6章 水力発電
1 物理的原理/2 水力発電の形態およびランナ(羽根車)のタイプ/3 水力発電の既存発電容量および発電量/4 今後の水力発電の技術的・経済的潜在能力/5 既存施設の改良/6 社会・環境的配慮/7 GHG排出/8 コスト/9 結論/10 日本における今後の水力発電の技術的・経済的潜在能力
第7章 海洋エネルギー
1 波力エネルギー/2 潮汐エネルギー/3 潮流およびその他の海流/4 海洋温度差発電/5 海洋塩分濃度差発電/6 資源の潜在能力/7 結論/8 日本における海洋エネルギーの現状と可能性
第8章 原子力エネルギー
1 原子力エネルギー物理学の基礎/2 原子力発電所の原子炉技術/3 核燃料連鎖/4 安全性/5 核兵器、武器拡散、テロのリスク/6 コスト/7 ライフサイクルでのエネルギーバランスと原子力発電所からのGHG排出/8 運動上の制約/9 原子力の現在の容量/10 将来の世界のエネルギー需要に原子力エネルギーが寄与する貢献可能性/11 結論
第9章 二酸化炭素回収貯留(CCS)
1 回収貯留の対象となるCO2源/2 CO2の回収/3 圧縮または液化、および輸送/4 発電・水素生造に伴う複合エネルギー損失/5 長期にわたるCO2貯留方法とコスト/6 環境と安全面の課題/7 地球規模および地域的な貯留の潜在能力/8 現状とシナリオ/9 要約/10 日本における二酸化炭素回収貯留の現状と可能性
第10章 水素経済
エネルギーキャリアとしての水素の性質/2 水素の生産/3 水素の貯蔵/4 水素の輸送/5 水素のエンドユース・アプリケーション/6 コスト/7 安全性と環境への配慮/8 シナリオ/9 要約/10 日本における水素エネルギーの現状と可能性
第11章 将来へ向けた統合シナリオ
1 カーボンフリーエネルギー源の特徴についてのまとめ/2 近年公表された低排出量シナリオ要約/3 カーボンフリーエネルギーの供給シナリオ/4 気候への影響と海洋の酸性化/5 炭素隔離の役割/本章のまとめ
第12章 再生可能エネルギーによるコミュニティ統合型エネルギーシステム
1 熱エネルギーの季節間地下貯蔵/2 地域エネルギーシステムでの再生可能エネルギーの活用/3 要約
基本方針、結びにかえて
1 カーボンフリーエネルギーの推進/2 研究開発/3 森林保全とカーボンシンクの拡大/4 地球工学は有効か/5 結びにかえて
資料A 接頭辞と換算係数/資料B 二次材料の内包エネルギー計算/資料C 財務指標/資料D 燃料の発熱量とエネルギー等量/資料E 詳しい情報を掲載したウェブサイト/資料F 再生可能0エネルギー分析用ソフトウェアツール
編集者からのコメント
『カーボンフリーエネルギー事典』
本書は、持続可能な地球環境のために、カーボンフリーエネルギー源を詳説した提言書です。太陽、風力、バイオマス、地熱、水力、海洋、原子力、水素の8エネルギーについて、概要や導入へのシナリオ、諸問題等を包括的に解説します。
<本書の特徴>
◎地球温暖化へ歯止めを掛け、持続可能な地球環境を残すためのエネルギーについてわかる
◎日本におけるカーボンフリーエネルギーも
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