ヒーラーの自己ヒーリング
〜心の安らぎと喜び、受容のための瞑想〜
タンマヤ・ホナヴォグト
レイキ・マスターは、人にレイキのエネルギーを伝授したり、レイキ講習会で教えたりしていればよいのではありません。臼井式レイキでは、レイキに専心するレイキ・マスターは一生をかけた探求の旅に出ることになります。ヒーリング術はもちろん、生きる術を探求する旅、つまり、心の安らぎと喜び、受容に至る旅に出るのです。
この旅路は、レイキと出会うまでのいきさつや人生経験がひとりひとり違うように、レイキ・マスターによって千差万別です。スタート地点がどこであれ、レイキを究めたければ、自分自身を癒し(自己ヒーリング)、自分自身を目覚めさせ(自己覚醒)、自分自身が霊的に成長しなければなりません。この旅の収穫はたくさんあります。旅の途中で、驚くような癒しや洞察、大きな変化を体験するでしょう。その成果は自分に影響を及ぼすだけでなく、身の回りの人たち、そして地球という存在そのものにも影響を及ぼします。
自分のハート(心臓・胸部)との一体感を持つと、このプロセスがたいへん楽になります。知恵や理解の根源は頭ではなくハートです。ハートの中には、いつでも、特別な理由などなくても、安らぎや愛や喜びが自然に沸き起こる広大なスペースがあります。どうすればリラックスし、人生を謳歌できるかをハートは自然に知っているのです。
レイキが届くと、ハートが開かれ、癒しのエネルギーがこの部分に流れていきやすくなります。
次にご紹介する癒しの瞑想を行うと、どんな感情も、どんな悩みの種もハートの中の空きスペースに吸収されることがわかります。恐れ、心配、不安、葛藤、自分を卑下する気持ち、批判など、どんな「いやな記憶」でも歓迎されます。こうした感情が心臓/第4のチャクラに入ると、少しずつときほぐされ、ハートの中の空きスペースに消えていきます。そして、こうしたマイナスのエネルギーがいったんハートに吸収され、変換されれば、愛や喜びや安らぎなどのプラスのエネルギーが出るようになり、体−心−ハートの仕組みにプラスのエネルギーを取り戻せます。
この瞑想は、古代チベットで活躍した高僧、アティーシャが始祖です。それは、心臓のチャクラに深く溶け込めば溶け込むほど、個別の「私」はなくなっていく、という考え方に基づいています。万物との一体感を受け入れれば受け入れるほど、一個人としての癒しが大きくなるのです。
アティーシャの「喜びの心」:癒しの瞑想
この瞑想を15分ほど、あるいは好きなだけ行ってください。この瞑想とレイキを組み合わせると、癒しの体験がさらに深まります。
目を閉じて、リラックスした姿勢で座ります。何回か深呼吸します。吐くときは、ため息をつくように吐いてください。好きなシンボルを描いてレイキを呼び起こします。両手を胸の真ん中(心臓のチャクラ)にあて、ハートにコネクトします。
次に自分を悩ませたり、苦しませたりしている現在または過去の状況を思い浮かべます。息を吸いながら、その感情も受け入れます。涙がこぼれたら、こぼれるままにしましょう。どんな感情がこみあげてきても、そのまま受け入れ、頭であれこれ判断せずに、純粋な感情のエネルギーに深く入っていきます。
しばらくの間、その感情の存在を認めながら、それをありのまま味わいます。今度は「今、私に何をしてほしい?」と感情に問いかけてみましょう。答えが返ってくるのを待ちます。
少したってから(おそらく5〜10分)、息を吐き、ハートから湧きあがってくる安らぎや愛や喜びの感情とのつながりを取り戻します。息を吐くたびに、こうした幸せな感情が運ばれてくるのにまかせましょう。
座ったまま、このプラスの感覚を好きなだけ味わい、もう十分だと思ったら、手短に合掌して瞑想を終えます。
「レイキ式生き方の原則」(レイキの五戒)の瞑想
「レイキ式生き方の原則」を黙想し、それを指針にして生きることは、ヒーリングの個人練習の重要な部分です。臼井記念碑には、レイキを学ぶ者は、この原則をよく考え、朝夕唱えなさいと刻まれています。この原則は、文字どおりの意味よりも深い意味を持ち、ひとつひとつ念じながら瞑想すると、レイキ・マスターがこの深い意味を探求し、理解するのを後押ししてくれます。
瞑想を始める前に、好きなシンボルを描いてレイキを呼び起こし、臼井先生の教えのように合掌します。
今日だけは怒るなかれ
怒りの感情を体験し、そして解き放つことを自分自身に許すと、「許し」とは何か理解が深まり、「許し」を実践しやすくなります。
今日だけは悩むなかれ
レイキや瞑想、祈りをとおして、私たちは命の営みのプロセスを信頼できるようになります。私たちはいつも天地万物に守られている、宇宙の知恵は人間など足元にも及ばないほど偉大だ、ということに気づくようになるのです。私たちは「神」に、命そのものに愛されているのです。
多くの恵みに感謝せよ
レイキと瞑想によって、過去の傷や誤解を癒し、今の自分にとって大切な人たちに対して愛と感謝を表せるようになります。
勤勉に働け
レイキと瞑想は、「自分が人生でほんとうに望むことは何か」をはっきりさせる支えとなり、前向きに生き、魂を成長させるために生き方を変えるのを助けてくれます。
人には親切にせよ
レイキと瞑想によって、やさしさや感謝や感受性が育まれ、「そんなことあたりまえ」と思ってしまう過去のパターンやふるまいに陥る自分に気づくようになります。私たちは愛し、愛され、愛を惜しみなく与えられるに値するのです。
心の安らぎにコネクトする:癒しの瞑想
ハートは安らぎの自然な源です。この瞑想は、いつも自分の中にある、自分だけの安らぎとリラックスの源泉に連れていってくれます。初めに低くハミングしますが、そのハミング音がハート・センター(心臓のチャクラ)とハーモニーを奏で、そこから発せられる愛と安らぎにコンタクトできるよう導いてくれます。ハート・センターに意識を集中すれば、自動的に心の安らぎにコンタクトできます。穏やかになった心臓から調和のとれた波動が送り出されます。これが愛と安らぎをもたらすのです。この瞑想は、自分に不安を感じて落ち着かない場合にぴったりの瞑想です。行うのは朝夕どちらでもかまいません。全体で15〜20分かかります。
レイキのセルフトリートメント
自己ヒーリングと自己覚醒でもうひとつ大切なことは、毎日、自分自身をレイキでケアすることです。自分自身にレイキを与えれば与えるほど、自分のエネルギー・チャネルが明瞭になり、広がります。宇宙の生命エネルギーをたくさん受け取ったほうが、自分の波動も増強されるので、自分自身を癒せるようになるのはもちろん、より力のあるヒーラーになれるということになります。私たちは、自分が何者であるか――人間として(肉体)生きるという貴重な体験をしている崇高な存在(魂)である――を十分に経験し、施術しているときだけではなく、どこにいても癒しと調和を広めることができます。
レイキ・マスターの務めは、尊敬される「センセイ(先生)」の務めと同じです。師として尊敬されたいならば、あらゆるレベルで自分自身を癒す義務を引き受けなければなりません。これは、自分や施術する相手に影響を及ぼすだけでなく、身の回りのすべて、地球そのものにも影響を及ぼすのです。地球とそこに住むあらゆる存在が癒しを必要としているなら、まず引き受けるべき最も重要な仕事は、自分自身を癒すことなのです。
*Reiki for Emotional Healing, Thnmaya Honervogt, Sterling Publishing, NY (邦題『感情を癒すレイキ』)より転載。
――タンマヤ・ホナヴォグトの連絡先は、Eメール:tanmaya@tanmaya .info、ウェブサイト:www.tanmaya.info