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ガイアブックスのスタッフブログ

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議論の肝心はエリートでも見失う。
2010.04.07
「3・4月は、出版社が決算期に合わせて駆け込み委託、加えて書店の棚卸しが重なる所が多く、 返品率が高まります。それに対する処置として……」   本日、議題にあげた内容です。   対して社長の返答は、 「何を基準に多いと言っているの? 返品率が高くなるという調査でもしたの?資料として持って来れなくては、議題にならない。 憶測で対策を立てるのは非効率。」   ”全国○○○店舗中、○○店が委託過剰+棚卸しで当社の○○を返品する予定であることがわかりました。” 物理的に全書店の返品予定を把握するのは無理ですが、 そういった用意周到な発言の裏に努力が見える、という教育です。   今、業界を騒がしている「東京都青年育成条例案」。   年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起される事項の表示又は音声による描写から18歳未満として表現されていると認識されるもの(以下「非実在青少年」)を相手方とする又は非実在青少年による性行又は性行類似行為に係る非実在青少年の姿勢を視覚により認識することが出来る方法でみだりに性的対象として肯定的に描写することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの。(第七条二より) ? この推進により、マンガ、アニメ、ゲームなどの架空の人物の著しく社会規範に反する行為を法的規制する方針です。 それに対し、「表現の自由を損ねる」として業界人が立ち上がり、反対意見として署名運動・緊急集会などで接戦が繰り広げられています。   私個人的な意見は、 規制に賛成です。 自由なポルノ産業がiいくら日本の表現を支えていようと、出版の本懐は何なのか。 なぜ出版業界は日本に定着したのか。 非実在青少年のポルノ表現は、何を訴えたいのか。 ごめんなさい。わかりません。 けど、日本国が100年に一度の不況だからこそ、本来の精神文化復興に呈する出版界でいたい、 そう思っています。   ただ、不満が一つ。 本日、私が社長に受けた教育を、そっくりそのまま東京都議会へ問いたい。   「非実在青少年の性的描写により、青少年の性に関する判断能力に悪影響を与える」 との提言は、   何を基準に計っているのですか? 性犯罪が多くなるという調査でもしたんですか? 憶測で対策を立てるのは、時間的・人件費的に非効率です!   何か成し遂げたいならば、 “○○○○人中、○○○人のアンケートを基にした結果、こう訴えたい。” と、物怖じせず言って御覧なさい。 無理難題だろうが、人を納得させたければ、発言の裏に潜む努力を惜しまないこと!   その影の努力なくして議題申告はありえない。

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