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頸部痛とは2014/08/01更新

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首には生命維持に必要な解剖学構造が集まっており、中でも最も重要なものは、気管、脊髄、脳に血液を供給する血管である。首は複雑に込み合った場所で、すべての構造はお互いに最適の関係が保たれなければならない。

 

首の解剖学的構造

首の解剖学的構造には頸椎が含まれる。ここは多くの関節が集まっている場所で、それらが連係して、首を曲げたり、伸ばしたり、回転させたり、これらの動作をさまざまに組み合わせたりしている。これらの動作が、頭を、そして最終的には目や耳や鼻をさまざまな方向に向けることを可能にしている。この場所にある軟部組織は、大きな動作と小さく正確な動作の両方をするための可能性だけでなく、頭の位置を保持するための安全性を供給しなければならない。

この場所には数々の血管と神経が集まっており、その中に頸神経叢がある。それらはいずれも衝撃を捕集して、頭や、首、胸、腕に関連痛を伝えるはたらきがある。たとえば頸神経叢が衝撃を受けると、頭痛や、頸部痛、呼吸困難が起こる可能性が高い。頸神経叢に最も圧迫を与えやすい筋は、後頭下筋と胸鎖乳突筋である。頭蓋底の短縮した結合組織も、これらの神経に圧迫を与える。頸神経叢に多数ある皮枝は、知覚衝撃を首や、耳の周辺、肩の皮膚へと伝達する。運動枝は、前頸部の筋に分布している。頸神経叢が衝撃を捕集すると、これらの場所に痛みが生じる。

腕神経叢は、一部は首に、一部は腋の下にあり、実質的には上肢に分布している神経全部から成っている。なんらかの不均衡が起こって、この神経群への圧迫が増すと、肩や、胸、腕、手首、手に痛みが出ることになる。腕神経叢に最も頻繁に常劇を与えやすい筋は、斜角筋と小胸筋と鎖骨下筋である。腕の筋も、ときとして腕神経叢の枝に衝撃を与える。腕神経叢が衝撃を受けたことがもとで起こる胸郭出口症候群は、手根管症候群と誤診されることがしばしばある。むち打ち症やバーナー症候群も、腕神経叢に衝撃を与えるもとになることがよくある。

 

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