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抗生物質とは2014/08/05更新

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現在、何万種類の抗生物質の変種が存在し、何百種類の抗生物質が市場に出回って、処方箋を書く人間に大きな混乱を招いている。抗生物質は、生物から抽出した物質で、経口投与あるいは注射で体内に入ると、血液を通って感染部位に到達し、進入した細菌を殺すか他の方法で不活性化させるものである。生物から抽出したものではないものは抗菌剤と呼ばれる。

歴史

1935年以前は、感染症を治療する有効な医学的措置がほとんど存在しておらず、キナの木の皮の抽出物をマラリアの治療に使用したり、ある種の赤痢にトコン(南米産のアカネ科植物の根を乾燥させたもの)を使用するなど、何百年も前からの伝統的手法があるのみだった。

1935年、ドイツで連鎖球菌感染症の治療に使用できるサルファ剤が開発された。サルファ剤の研究の結果、この薬剤が体内に発散する硫黄化合物の一種のスルファニルアミドが抗菌効果を生んでいることが明らかになった。これをきっかけに、さらに研究が進み、1938年のスルファピリジンの生成につながった。初期の抗生物質研究の多くは、労を惜しまず熱心に行われたが、ほとんど偶然と言ってよい発見であった。フレミングは、天才的な思考ではなく幸運によって、ペニシリンの抗菌作用を初めて明らかにした。カビの種子が研究室の部屋の窓から浮遊し、フレミングの研究室の培養皿に落ちたことによる発見と言われている。ヘレニンという抗生物質は、発見者のショープ博士が妻の写真のガラスカバーの上で増殖しえいるのに気がついた。

 

抗生物質がもたらす体内のダメージ

抗生物質を使用して治療すると、腸内フローラ(細菌)にダメージを与える。酵母菌はそれを抑制していた良性の細菌が弱まった、あるいは死滅して空いた場所にコロニーをつくり異常発生する。そして酵母菌は腸の内壁の健康状態を損ない、有害な毒素やたんぱく質を血流まで通過させてしまう。免疫防衛機能も低下する。

 

抗生物質以外の選択もある

命を救うための選択肢は抗生物質以外にも存在する。抗生物質はどうしても必要な場合、つまり命が危険にさらされている場合を除いて、その使用を控えるべきである。身体の自然な防衛能力(免疫システム)を促進するほかの方法を学び、利用して、身体が本来持っている大切な役割のひとつである、細菌の侵入の抑制を行わせるべきである。

 

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