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ホメオパシーとは2016/08/02更新

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ホメオパシーという言葉は、ギリシャ語の“homoios”(類似の)と“patheia”(苦しい症状)に由来している。「似たものが似たものを治す」つまり、大量に投与すれば病的症状を起こさせる物質が、逆に少量を投与することにより症状を治癒することができる―という原理に基づいている。この原理は、ドイツの医師サミュエル・ハーネマンによって、1796年に初めて打ち立てられた。心身が快適な状態を健康と考えるなら、病気とは「不快な状態」を克服する力をもっていると考える。内なるそのエネルギーまたは生命力によって、私たちは成長し、傷ついた組織を修復し、環境からくるストレスに対処し、全体に健康で快適な状態で生活できる。何かで過度のストレスが加わると、症状が現われる。これは「不快」が外に表れ始めた状態。適切なホメオパシーのレメディーを与えることによって、自然治癒力が刺激されて体はバランスを回復し、本来の正常な機能を妨げていた症状は消え去る。ホメオパシーのレメディーは、通常の薬にありがちな副作用による害を及ぼすことなく、体の自然な治癒を促進する。また、長期的に健康状態を向上させる効果があるので、その後も病気にかかりにくくなる。

 

ホメオパシーの起源

サミュエル・ハーネマン(1755~1843年)はドイツのザクセン州マイセンに生まれ、1779年に医師になった。当時は、正統な医療として、瀉血(しゃけつ)、強い下剤の使用、嘔吐、水銀やヒ素といった化学物質の多量投与などが広く行われていた。ハーネマンはやがて、こうした処置が治療になるどころか有害であることに気づく。ウィリアム・カレンの『マテリア・メディカ』の、「ペルーヴィアン・バーク(キナ皮)から抽出したキニーネは、苦味があるのでマラリアの治療に使われる」、という記述を読み、自ら実験台となってキニーネを服用した。すると、マラリアそのものではないが、それに良く似た症状が現われ、服用をやめると症状も消えた。これが最初の「プルービング」であった。

その後研究を重ねて、健康な人に特定の症状を引き起こす薬には、それと同じ症状のある病人を治す効力があることを確信し、「類似の法則」と呼び治療体系を作り上げた。

 

原理

類似の法則

健康な人に一定の症状を引き起こす薬は、それに似た症状を示す病気の人を治すという原理。ハーネマンはこの原理を自然法則のひとつと考え、これをもとに治療体系をつくりあげた。類似の法則にしたがって処方する場合をホメオパシー治療という。特定の薬のことをレメディーという。

 

ヴァイタル・フォース(生命力)

個々人の生命エネルギーもしくは活力のこと。ハーネマンはこれを、「物質的身体的に生気を与える力(デュナミス)」と呼んだ。針治療や中国医学では「気」、アーユルヴェーダでは「プラーナ」として知られる要素。このバランスと調和が妨害されたり弱まったりすると、具合が悪くなり、病気を発症する。

 

レメディーの服用

レメディーは食べ物、飲み物、歯磨きの味に影響されるので、飲食や歯磨きのあとは10分は時間をおく。

適剤:特別な指示がないかぎり、直接舌の上に指示された量を垂らす。

錠剤:手を触れないように、容器から容器の蓋にふって出す。錠剤を直接舌の上に置いて、そのまま溶かす。

一度に一剤だけ服用して、効果が現われるのを待つ。

 

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