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中国占星術とは2014/07/11更新

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欧米で「占星術」と言えば、“星占い”や“12星座”を意味する。そう、西洋占星術とは「ある人が生まれた瞬間に空にあった天体を使って、その人の運命を知る方法」のことである。ところが同じ「占星術」でも、中国占星術はその哲学や技術において、西洋占星術とは大きく異なるものなのである。一般的に、中国では「私たちの人生は三つの運命に支配されている」と考えられている。一つ目はまったく変えることのできない「天命」、二つ目はある程度変更可能な「地命」、三つ目はその人自身の個性によって決まる「人命」である。中国占星術の目的は、私たちが誕生の瞬間に与えられた「天命」を理解することにある。中国占星術は、地球が奏でる自然なリズム―時間、四季、潮流、月の満ち欠け―を重視した占いである。これが「その人の誕生時に天で何が起きていたか」を重視する西洋占星術との大きな違いと言えるだろう。それらのリズムパターンにどう対処するかで、私たちの人生の成功・失敗が決まる。

 

起源

興味深いことに、この中国占星術の最大の特徴である「十二支」は昔からあった概念ではない。もともとあった「干支」という専門知識をわかりやすく置き換えたものなのである。たとえば2000年前の中国古典書物を見てみても、12種類の動物の記述はどこにも見当たらない。「十二支」という概念は、1500年ほど前にシベリアの仏教僧たちによって中国に伝えられたものなのである。ところがその後広く普及したにもかかわらず、この「十二支」という概念は中国では長いこと“公のもの”として認められなかった。20世紀半ばまでは、カレンダーの片隅にその年の干支を示す動物が小さく印刷される程度だったのである。中国式十二支の軸となるのは“12種類の動物の特徴”ではなく、“中国占星術師たちが何千年も蓄積してきた専門知識”である。このことをよく覚えておいてほしい。たとえば子年の人は夜に創造力が高まり、いきいきとする傾向が見られる。でもこれは“ネズミが夜行性だから”ではない。この特徴を最もよく表わす動物として、中国占星術師たちが選んだのが“ネズミ”だった、ということなのである。

 

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