「アレキサンダー・マックイーン」とは

アレキサンダー・マックイーンとは2014/07/08更新

読み：あれきさんだー・まっくいーん
カテゴリ：ファッション・アート・文化 > アレキサンダー・マックイーン

アレキサンダー・マックイーン　Lee Alexander McQUEEN

アレキサンダー・マックイーンはその類稀なる才能で、イギリスのファッション界を代表する人物。伝統を打破し、野心を抱き、多くの人を魅了した。特に芸術的インスタレーションに近いショーは、毎回観客の心を動揺させ、その芸術性は高く評価された。

1969年3月17日　ロンドン南部のルーイシャムで生まれた。

1985年　学校を中退し、サヴィル・ローで見習い工となる。

1988年　サヴィル・ローの数軒先にあるギーブス＆ホークスに移るが、一年後にその仕事に飽きて退職。

1991年　ボビー・ヒルソンの勧めによってセントラル・セント・マーチンズ・カレッジでファッション・デザイン専攻の修士課程を修了した。

1992年　セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインの卒業コレクションJack the Ripper Stalks His Victimsがイザベラ・ブロウの目に留まり後にデビューへの大きな足がかりとなる。

1996年　ジバンシィのクリエイティブ・ディレクターに就任。

2001年　グッチグループに自社の株を売却したことで、LNMHと仲たがいし、ジバンシィ2001春夏のショーは土壇場になって中止となった。

2010年2月10日　自宅にて死亡しているのを発見される。死因は自殺で、満40歳だった。その後、アレキサンダー・マックイーンのレーベルはサラ・バートンへと引き継がれた。

作品には少年時代に興味を抱いたことが多く反映されており、なかでも鳥に関してはその後のクリエイションに強く影響を与えた。また、彼は自身の出自に対する愛着をコレクションテーマとして多く取り上げ1995年のHigbland Rape、2006年のWidows of Culloden、2007年のIn Memory of Elizabath Howe, Salem 1692などでその色を濃く出している。

マックイーンのショーは見る人の心を刺激して極端な反応を引き出しているようであり、1994春夏のNihilismでは泥と血を飛び散らせた服が次々と登場して観客に衝撃を与えた。1999春夏のNo.13では、生後すぐに両足の膝から下を切断したパラリンピック選手のエイミー・ムランを起用したことで話題を呼んだ。彼はショーについて「カクテルパーティーをするつもりはない」と認めていて、「見に来た人がショーの途中で立ち去って嘔吐する方がましだ。過激な反応が欲しい。」と語っている。